長谷川 絢
Kei Hasegawa
Profile
1986年 神奈川県生まれ 美術家
京都伝統工芸大学校在学中より、自身の感情が動いたものをテーマに作品の制作を始める。当時のモチーフは、景色や植物が多い。2009年3月、高度専門課程(竹工芸・編組)修了。卒業後はベネズエラに渡り竹の加工技術指導を2年間行う。2014年からは大分県に拠点を構え、作品制作を本格化。2017年日本美術展覧会に新入選する。モチーフが人へと変化、制作過程で思考する行為自体も重要視するようになる。作品は国内外各地で発表されている。
Artist statement
既存の言葉では説明のつかない気持ちになることがあります
制作は、それは何かと思考することで進んでいきます
その時の体験のイメージや、思考の過程が形を得て作品となるのです
2017年頃からは身近な人物に目を向けての制作が主軸になりました
その人と接しているときに感じた、些細な気持ちの揺れ、その揺れの原因がなんであるのか、その要素を細かく分解し、色々な角度から検討し、また組み直すような感覚です
この感覚と、竹を編むことは性質がよく似ています
竹本来の自然な形を物理的に一度バラバラにし、適した要素を集めて作品を構成するのです
作品完成までのおよそ1~2ヶ月を過ごしながら、竹と思考が新しい形になっていきます
こうして生まれた私だけの答えが、いくつも自分の中に溜まっていき、
そのように制作を通して思考を繰り返し、私は自分の存在を確かめています
Exhibitions & Selected projects
2021
「改組 新 第8回日本美術展覧会」入選
「第43回日本新工芸展」入選
2019
「第41回日本新工芸展」入選
「新世代の萌芽 ~next generation~」展 別府市竹細工伝統産業会館(大分)
2018-2019
「Japon-Japonismes, Objets inspires 1867-2018」展 パリ装飾美術館(パリ、フランス)
2018
「改組 新 第5回日本美術展覧会」入選
「BRIDGING JAPAN AND INDIA BY BAMBOO」在インド日本国大使館支援交流イベント Bamboo and Cane Development Institute(アガルタラ、インド)
「Oita Bamboo Art 2018Taichung World Flora Exposition」展 台中花舞館(台中、台湾)
「第40回日本新工芸展」入選
2017
「第39回日本新工芸展」入選
「改組 新 第4 回日本美術展覧会」入選
「大分の竹芸 ~50年の歩みと今後の展望~」展 別府市竹細工伝統産業会館(大分)
2016
「竹のかたちⅧ 温故知新Ⅱ」展 大分県立美術館(大分)
「第38回日本新工芸展」入選
2015
「Japanese Bamboo and the World Expo: A Century of Discovery」展Japanese Friendship Garden(サンディエゴ、アメリカ)
「大分の竹芸 ~新しい波~」展 別府市美術館(大分)
2009
「MIA」展(イタリア)
2008
「MIA」展(イタリア)
2007
「MIA」展(イタリア)
Awards
2021
第42回九州新工芸展/大分県知事賞
第57回くらしのなかの竹工芸展/別府市長賞
2018
第39回九州新工芸展/大分県知事賞
2017
第22回全国竹芸展/最優秀賞
第38回九州新工芸展/熊本県知事賞
2015
第20回全国竹芸展/二十回記念特別賞
2014
第19回全国竹芸展/審査委員会特別賞
Publications
2018
JAPONISMES JAPON(Japanese version) Musee des Arts Decoratifs [Flower bud Ⅱ]掲載